住之江公園(住之江区)・・・
いつもだったらふつうに歩いて散歩に行くおまえが、この日は「乗せて」と言っていましたね。
だから、心臓の心配もあったし、散歩やめておこうかどうしようかと考えて、住之江公園だったら病院にもすぐに走れば自転車で2〜3分で行けるから・・・と、自転車に乗せて連れて行ったんだったよね。
公園に着くと、走らせたり、無理させたりするのはやめようと思っていたけど、ふだん通りにウロウロと元気に過ごしているし、表情もいつも通りに明るかったし、そのまま家に帰ったら元気でパクパクとごはんも食べていたし。
あの日もそうだった・・・。
おまえがいなくなるあの2日前もこの日とよく似ていた。
心臓は発作的に出るものじゃなかったし、頸椎ヘルニアも前ぶれの症状があるものだったから、とりあえず、夜間救急の病院だけ確認して、次の日まで様子を見ようと思っていたんだ。でも、次の日からはいつも通りに元気にしていたから、年齢や疲れからなのかなと思っていたんだ。
今は、すべてに後悔しているんだ。自分自身が許せないんだ。。。
いつものように私の横にちょこんと座り、私とお姉さんの会話におまえも混じりながら、ジッとしていて少し寒くなってきたのか、鼻で私の足を突いて抱っこをせがんでいましたね。それを見ていたのこが、慌ててこっちにやってきて、おまえと私のあいだに割って入ってきて、結局抱っこしてもらえなかったんだったね。
足の上にふたりいっぺんに抱っこすると、もう重たくて重たくて・・・。
でももっと・・・ずっともっとおまえを抱っこしていてやりたかった。
前の日に、急にカメラの調子が悪くなって、あわてて以前使ってた古いカメラをひっぱり出してきて、写真を撮ってたんだったね。
2014年1月25日、くろ 10歳誕生日 住之江公園(住之江区)・・・
おまえにも、のこにも今まで誕生日らしいことは何一つしてあげたことがなかったね。
確かに、洋服も結局は着られきれないほど買ってあげてたし、冬は寒かろうと充電式の電気敷き毛布やカート、遊びきれないほどのボールのおもちゃ、いっぱい!!いろいろ買ってあげたけど、それはおまえ自身が喜ぶものでなく、私自身が喜んで買うものだったから、結果的にはおまえへのプレゼントにならなかったと思うんだ。
おまえが喜ぶ誕生日プレゼントと言うと、おやつをいつもより少し、増やしてやった程度だったね。
だけど、私はおまえの誕生日については後悔していないんだよ。
だって・・・私はおまえに対し、毎日を誕生日のように接してきたつもりだから。
だから、それだけは後悔していないんだ。
でもね。まだあと、せめて3回か4回ぐらいは誕生日を迎えてほしかった・・・・・。
おまえはそれをわからないで、いっぱい可愛い顔をしてくれたのに、シャッタースピードが遅くてなかなかきれいに写る写真が撮れなくて。。。せっかくの誕生日だったのにごめんよ。おまえの最後の誕生日だったというのに、本当にごめんよ。
でも、お友だちのお姉さんに写真を撮ってもらうのに、おとなしくおまえたちふたりが仲よく座ってる写真は、私の宝物にしているとっても大好きな写真のひとつなんだ。
おまえは、ふいに何の意味もなく撫でられると、私ですらいい顔をしなかったよね。ワーッと触ると私ですら、イヤな顔してたし・・・。自分が撫でてほしいとき、触るのをねだったときに、優しく撫でられるのがいちばん喜ぶときだったよね。
おまえと私は似た者同士。
お互い、わがまま同士のあまのじゃく同士だものね。
そんな私とおまえはよく似ているぶん、おまえのこと、いつも本当の娘だとごく自然に、当たり前にそう思っていっしょに過ごしてたんだよ。