島忠ホームズ南津守店前グランド(西成区)・・・
神ってほんとにいるのですか?
もしいるとするなら、あなたはこの親子を引き裂いてどう感じておられますか。それでなくとも犬が親子で暮らせることは、よっぽどのことなのに、それをわざわざ引き裂いて、さぞあなたは愉快だったことでしょう。
仏ってほんとにいるのですか?
もしいるとするなら、あなたの目が半眼なのはいったい何のためですか。外のことすら見えてないあなたに、心の目でいったい何が見えるというのでしょうか。しっかり目を見開いてあなた方のしたことをちゃんと見てみなさい。
向こうで仲良く凧揚げをしている人の親子と、この仲良く寄り添って土の匂いをかいでいる犬の親子に、どれほどの違いがあるというのですか。
おまえが、のこを溺愛していたのは、のこが生まれたときからずっとのことと知っていたけど、この日は、あらためておまえたちの仲睦まじい仕草に、おまえたち親子のその情の深さを感じたんだよ。
そして・・・・・おまえがそう言っているの、私には、確かに聞こえたよ。とても優しい声で、とても幸せそうな声で言っているのを・・・ね。
欲の皮を突っ張らかせた亡者どもの願望と欲望には、際限なく手を差し伸べ、耳を貸すくせに、彼女たちのほんのわずかな、ほんのささやかな、それでいて最も清らかで何よりも尊い、そのたった一つの願いは聞き届けてくれない・・・・・。
あなたたちは、それでも神ですか。
それでも、仏なのですか。
子が親を慕い、親が子を慈しむ・・・。
あなたたちはそれをご存知ですか。
知るはずもないでしょうね。きっと。
知っていれば、これほどに、子が親を慕い、親が子を慈しんでいる親子を地獄に落としたりなどはしないでしょうから。
犬でもわかっていることを、あなたたちが知らないのであれば、もはやあなたたちは神でも仏でもなければ、犬などよりはるかに下の下の下の存在。
そんなものを崇め立てる気にはなれないし、手を合わす気にならない。あなたたちに手を合わすぐらいなら、私は、死骸に群がる蛆虫にでも手を合わせるほうがよっぽどましだと、今はそう思っている。
このいたいけな親子に答えてやってください。どうしてこうならなければならなかったのかを・・・。
彼女に答えてやってください。なぜ今、死ななければならない“そのとき”だったのかを・・・。
答えられないあなたたちは、もはや神でも仏でもない!!
無情に引き裂いたあなたたちを、私は絶対に許さない。
そして、あなたたちの存在など、私は決して認めない!!
この・・・子を見守る親の純真なまなざしを見てみなさい。
彼女は何も多くは望んでいなかったはず。
ただただ、一日でも長く我が子といっしょに暮らせることだけが願いだったはず。
幾たびもの厳しい試練と己の不幸な天運を乗り越えてきたこの母親に、あなたたちは一度でも優しいときがあったか。
何も彼女は年老いて死んだんじゃない。
病気に苦しみつつ亡くなっていったんじゃない。
まるで通り魔がいきなり襲いかかるかのように、あなたたちが彼女を殺したんだ!!
いまわの際に彼女はあなたたちに懇願しただろう。
それを虫けらをひねり潰すかのように、あなたたちが彼女の息の根を止めたんだ。