写真 名称(別名) 科名
有毒部位
成分
症状
備考
ナタマメ
タカナタマメ、タチナタマメ、アカナタマメ、シロナタマメ、ハマナタマメ、ナガミハマナタマメ
マメ科
全草、特に種子(マメ)
サポニン、青酸配糖体、有毒性アミノ酸のコンカナバリンAやカナバリンなど
頭痛、眩暈、発汗、消化器官刺激、溶血作用、蕁麻疹、多型浸出性紅斑、痙攣、心臓痙攣、呼吸麻痺、呼吸困難、重症では死亡
福神漬け、健康茶、民間薬、メッセージ缶(種子にレーザーで文字を彫ったもの)等。 食用としては若いさやを食べる事が多い。薬効を目的にした場合は豆を利用する事が多い。
マメ類全般にいえることだが、ナタマメにも毒がある。 特にタカナタマメ、タチナタマメには毒が多く、食用とするのはシロナタマメといわれる品種である。 粗悪な健康茶などには注意が必要。また、メッセージ缶に用いられるものは食用に適さない品種が使われており、食べる事はできない。
ナツズイセン ヒガンバナ科
全草、特に鱗茎
リコリン、ガランタミン、蓚酸カルシウム(不溶性)
【接触】皮膚炎
【誤食】下痢、嘔吐、胃腸炎、痙攣、呼吸不全
日本では、北海道を除く全国の主に人家の近くの里山付近に生育する。古くに中国からの帰化植物と考えられている。
なお、スイセンはスイセン科に属するが本種はヒガンバナ属に属する。
ナツメグ ニクズク科
種子
ミリスチシン、エレミシン、サフロール
幻覚、嘔吐、笑気
香辛料としての注意書きにも「肉1kgにナツメグ0.2g程が標準的使用量で、一度に5g以上使うと幻覚症状が出る場合もあるので注意してください。」との記載があったりするので、体が小さい犬や猫ではさらに注意が必要。
ナルトサワギク キク科
全草
セネシオニン、セネシオフィリンなど
肝機能障害、腎機能障害、発ガン性、死亡
マダガスカル原産の特定外来生物で、主に近畿、四国、九州一部で繁殖し、繁殖力がきわめて強い上、アレロパシー作用も持つため、在来植物を駆逐する危険性が大きいとされている。
全草に肝毒性の強いセネシオニンなどのピロリジンアルカロイドを含み、家畜がこれを食べることによる中毒死がオーストラリアでは多く報告されている。
ナンテン、キンシナンテン、オタフクナンテン、シロミナンテン、チモトナンテン、イカダナンテン、ササバナンテン、フジミナンテン、タキノカワ メギ科
全株、樹皮、果実、新芽
イソコリジン、ドメスチン、プロトピン、ナンテニン、ナンジニン、メチルドメスチンなどのほか、チアン水素、リノリン酸、オレイン酸
痙攣、知覚麻痺、運動神経麻痺、呼吸麻痺
葉に含まれるシアン化水素は猛毒であるが、含有量はわずかであるために危険性は殆どなく、逆に食品の防腐に役立つ。
鎮咳作用をもつドメスチンは、多量に摂取すると知覚や運動神経の麻痺を引き起こすため、素人が安易に試すのは危険である。また、近年の研究でナンテニンに気管平滑筋を弛緩させる作用があることがわかっている。
ナンヨウアブラギリ(タイワンアブラギリ、ジャトロファ、ヤトロファ) トウダイグサ科
全草、特に種子(仁、核の部分)
クルシン、グリセリン酸、デオキシ、ヒドロキシホルボールエステル、レクチン、トリプシン阻害剤など
皮膚炎、嘔気、嘔吐、腹痛、激しい下痢、赤血球の凝集、仁を摂取し重篤な場合は死亡
種子は毒性が強いが、油分に極めて富むことから、古くから利用が行われ、近年では実から精製した油は、バイオディーゼル燃料の材料としても脚光を浴びている。
また、毒性を利用して、農地などでは生きた防護柵として植えられ、高い殺貝作用を持つことから、種子抽出物を住血吸虫の中間宿主となるカタツムリの駆除へ利用することが試みられている。
日本では鉢植えの観葉植物としても、流通している。

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写真 名称(別名) 科名
有毒部位
成分
症状
備考
ノイバラ、ヤマイバラ、ミヤコイバラ、ヤブイバラ、テリハノイバラ  バラ科
果実
ムロチフロリン
嘔吐、下痢
日本のノバラの代表的な種。沖縄以外の日本各地の山野に多く自生する。ノバラ(野薔薇)ともいう。
野原や草原、道端などに生え、森林に出ることはあまり見ない。河川敷など、攪乱の多い場所によく生え、刈り込まれてもよく萌芽する、雑草的な性格が強い。
ノウゼンカズラ、アメリカノウゼンカズラ、ヒメノウゼンカズラ、マダムガレン、コノウゼンカズラ ノウゼンカズラ科
全株、花、汁液
ラパコール
皮膚炎、花の汁液が目に入ると失明
中国原産のつる性木本。園芸品種が複数存在し、ピンクや黄色などの花色もある。
花の形がラッパに似ていることから英語では「トランペット・フラワー」と呼ばれる。
ノボロギク キク科
全草
セネシオニン、セネシオフィリンなど
嘔吐、下痢、肝機能障害、腎機能障害、発ガン性
日本では明治初期にヨーロッパから入り、北海道から沖縄まで全国に分布する。耕作地では一般畑、果樹園、水田転作畑によく見られ、道端や空き地にも自生する。畑地では強害雑草となることがある。
写真 名称(別名) 科名
有毒部位
成分
症状
備考
ニオイアラセイトウ(ケイランサス、ウォールフラワー) アブラナ科
種子
ケイロシド、ケイロトキシン
痙攣
半耐冬性の二年草あるいは多年草であるが、普通は秋播き一年草として扱われる。一般にはケイランサスあるいはウォールフラワーと呼ばれる。原産地は南ヨーロッパ。
ニオイスミレ スミレ科
種子、根茎
ビオリン、サポニン、ビオラルチン、グリコサイド
嘔吐、消化器官刺激、溶血作用、蕁麻疹、多型浸出性紅斑、神経麻痺、心臓麻痺
種子、根茎に神経毒であるビオリンなど毒成分を多く含む。
寒さには強いが暑さにはかなり弱い多年草。西アジアからヨーロッパ、北アフリカの広い範囲に分布し、また、バラ、ラベンダーとならぶ香水の原料花として、古くから栽培されている。
ニガカシュウ ヤマノイモ科
全草、葉
ジオスゲニン、ジオスブルビン、ジオスゲニンを配糖体とするステロイドサポニン
(資料なし)
多年生つる草。地下に扁球形の塊根(いも)をつくる。
中国原産のカシュウイモは本種の栽培品種で、いも、肉芽ともに苦味が少なく食べられることもあるが、本種ではその名の通り苦く食べられない。
ハート形の葉が特徴。
ニガヨモギ キク科
葉、茎、エキス
ツヨン、アブシンチン、ハルシノゲン、サントニン、アナブシン、カリオフィレン、・アブシントール
嘔吐、神経麻痺、麻酔作用、習慣性
かつては「アブサン」という世界一強い酒の材料にされていたが、「アブサンティズム」と呼ばれる中毒症状が問題化され生産中止になったと言われている。その麻酔作用から脱法ドラッグとしても一面も持っている。
ニシキギ ニシキギ科
全草、種子
油脂成分
嘔吐、下痢、腹痛、運動麻痺
全国各地に自生する。紅葉が見事で、モミジ・スズランノキと共に世界三大紅葉樹に数えられる。
庭木や生垣、盆栽にされることが多い。
ニセアカシア マメ科
全株、特に樹皮
ロビンあるいはロビチン
流涎、発汗、遅発生嘔吐、下痢、激しい腹痛、腸管運動の低下、便秘、興奮と沈欝の反復、瞳孔散大、胃腸障害、全身痙攣、頻脈、舌麻痺、嚥下障害、呼吸困難、腎不全
北米原産のマメ科の落葉高木。土地を選ばず、耐寒性が強く乾燥地でも成育するため、街路樹などとして日本各地で用いられている。
ヒトでも、子供が樹皮を噛んで中毒になったという事例がある。
ニチニチソウ キョウチクトウ科
全草
ヴィンドリン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンカリューコブラスチン
嘔吐、下痢、全身麻痺、中枢神経刺激作用、心機能障害、痙攣、細胞分裂阻害作用、脱毛
ニチニチソウに含まれるビンクリスチンとビンブラスチンには細胞分裂阻害作用があり抗がん剤の材料として用いられるが、脱毛などの副作用・毒性があるので素人の利用は非常に危険。たんに食すると嘔吐や下痢程度では済まないことになる。
なお、同じキョウチクトウ科でツルニチニチソウがあるが、ツルニチニチソウはツルニチニチソウ属、本種はニチニチソウ属に属するため別途記載。
ニリンソウ、ミドリニリンソウ、ウスベニニリンソウ、ギンサカズキイチゲ、オトメイチゲ キンポウゲ科
全草、根
プロトアネモニン
【接触】皮膚炎(水泡)
【誤食】口内の腫脹、急性胃腸炎、激しい腹痛、下痢、血尿、消化器出血、嘔吐 
【多食】心臓麻痺
【重症】黒色敗臭便あるいは血便、神経症状、呼吸緩除、瞳孔散大、死亡
食用の「ヨモギ」や「ゲンノショウコ」あるいは毒草のトリカブトとの混食、誤食。
ニワトコ、ソクズ(クサニワトコ)、アメリカニワトコ、セイヨウニワトコ、エゾニワトコなど スイカズラ科(APG植物分類体系ではレンプクソウ科)
全草、種子
青酸配糖体
下痢
山野の湿気があって日当たりのよい所に多く、全国に分布する。
果実が黒いアメリカニワトコ、セイヨウニワトコなどを利用し、果実を果実酒やジャムにしたり、花序を解熱・鎮痛等の薬用にしたりする。また枝葉には悪臭があるが、薬用にもされる。
ニワトコ属は世界的に広く分布し、普通20種ほどに分類される。
若葉を山菜として食用にすることもあるが、少量の青酸配糖体を含むため弱い下剤としての効果もあるので、多量に食べると腹を下す。

有毒植物 な行

赤色表記=猛毒。ほんのわずか摂取するだけで、重篤もしくは死亡してしまうもの。
写真 名称(別名) 科名
有毒部位
成分
症状
備考
ネジキ(ヌリバシ、アカメ) ツツジ科
若葉
リオニアトキシン、リオニオル、ジテルペン、アンドロメドトキシン
麻痺、下痢、嘔吐、泡沫性流涎、
【軽度】沈衰、四肢開張、蹌踉(足もとがしっかりせずよろめく)、知覚過敏
【重度】四肢麻痺、起立不能、間欠性の激しい腹痛、腹部膨満、呼吸促迫、脈の細弱不整、全身麻痺、死亡
本州、四国、九州の低山から山地にまで自生する。比較的日向に生じ、森林にギャップができたところなどに多い。西日本の酸性の強い地域では数多く見られる場合がある。庭園樹として栽培されることがある。
近縁種であるアセビなどと同様有毒植物であり、テルペノイドのグラヤノトキシン(grayanotoxin)I〜IIIなどを含む。かつて、島根県の三瓶地方では「霧酔病」といわれる牛や馬の原因不明の疾病が流行ったが、これはネジキを食べたことによる中毒であることが後に判明した。