有毒植物 ま行

赤色表記=猛毒。ほんのわずか摂取するだけで、重篤もしくは死亡してしまうもの。
写真 名称(別名) 科名
有毒部位
成分
症状
備考
ミズバショウ、フイリミズバショウ、オバケミズバショウ サトイモ科
全草、根茎
蓚酸カルシウム(不溶性)
【接触】皮膚炎、かぶれ
【誤食】口腔の灼熱感、炎症、嘔吐、下痢、腹痛、胃腸障害、呼吸困難、心臓麻痺
ミズバショウに含まれる不溶性の蓚酸カルシウムは山芋が皮膚に付着した場合の痒みや痛みの原因と同様で、針状の結晶がチクチクと傷つけるので、例えば誤食したに無理やり吐かせてしまうと喉に炎症を起こしてしまい、かえって逆効果となる。食べれば胃腸障害を、触れれば皮膚炎を起こす。
根茎はかつて腎臓病や便秘などの民間薬として利用されたこともあるが、薬効についての根拠はなく、逆にアルカロイドが含まれているため、利用は禁物である。ツキノワグマが食用とする場合があるが、これは冬眠後などに体内の老廃物等を排出するための嘔吐剤・下剤として食べるためであり、人間は絶対に真似してはならない。
ミツマタ ジンチョウゲ科
全株
クマリン配糖体
口腔内の炎症、胃炎、皮膚炎、腹痛、血便、硬直、全身麻痺
お札の原料。
クマリンは殺鼠剤によく使われる物質で、犬や猫でも中毒の報告が出ているため、注意が必要。
ミヤマシキミ、ツルシキミ ミカン科
全株、特に果実
シキミン、シキミアニン、アンドロメドトキシン、スキンミアニン、ジクタムニン、ロドジャポニン
嘔吐、痙攣、麻痺、呼吸停止、死亡
果実は液果で,美しい紅色に熟すが有毒。
殺虫剤としても使用される。

ミヤマシキミに含まれるシキミンは痙攣毒で、手足の痙攣や麻痺を起こす。特に果実に激しい痙攣作用がある。
枝ぶりや葉の様子が『シキミ』に似ているところからこの名が付いているが、シキミとは全く関係のない種。
写真 名称(別名) 科名
有毒部位
成分
症状
備考
マーガレット キク科
汁液
ミニテルペンラクトン
接触皮膚炎(弱)
反応は比較的早い。
長期間大量に扱うのでなければさほど心配は無いが、アレルギー体質では注意するに越したことはない。

マーガレットを購入後「フケが増えた」「痒がる」など疑わしい場合は、一度犬や猫と離してみる。
マーレイン(ビロードモウズイカ) ゴマノハグサ科
花以外
サポニン、ロテノン、クマリン
喉のかゆみ、消化器官刺激、溶血作用、蕁麻疹、多型浸出性紅斑
背丈が高い植物なのでガーデンなどではかなり目立つ。
花や葉をハーブティーとして利用できるが、葉の場合は細かな毛がのどを刺激しかゆみが出ることがあるのでフィルターでろ過し利用する。
花以外に僅かな毒性があるハーブであるが、利用する場合は注意が必要。
マオウ、シナマオウ、キダチマオウ、フタマタマオウ マオウ科
地上茎
エフェドリン、プソイドエフェドリン
興奮作用、精神的依存性
中国東北部原産の草状の常緑小低木で、世界の温帯の乾燥地に分布、約40種知られ、薬用とするものが多い。。根茎は黄赤褐色で木質をなし、厚く、曲がっている。茎は緑色で細長く、分枝し、やや扁平で節が多く、外形はトクサに似る。
エフェドリンは喘息の薬として大きな影響を与えたが、その興奮作用を利用して作られたのが「ヒロポン」である。
ちなみに、日本には自生はしておらず、栽培のみである。
マカダミアンナッツ ヤマモガシ科
種子(マメ)
(資料なし)
嘔気、嘔吐、下痢、震え、元気消失、発熱、死亡
原産はオーストラリアのクイーンズランド州。かつては防風林として使われるのみだったがやがてその実が食用に適することが発見された。
イヌでは特に中毒が報告される。
マサキ ニシキギ科
全株
脂肪油
嘔吐・下痢・手足の腫れ・麻痺
マサキに含まれる脂肪油の成分によって、嘔吐・下痢、場合によっては虚脱症状をあらわすことがあります。
刈り込みに強く、密生することから生け垣や庭木としてもよく用いられる。
マダガスカルジャスミン ガガイモ科
全草、花、根、果実
(資料なし)
中枢神経刺激作用、心機能障害、痙攣、筋肉麻痺
観賞用に栽培されるほか、ブーケ等の材料としても利用される。花の香りがジャスミンに似ているが、ジャスミンの仲間ではない(ジャスミンはモクセイ科)。
また、同じように毒を持つジャスミンとして「イエロージャスミン(カロライナジャスミン)」があるが、こちらとも別の種類。
マチン マチン科
種子
ストリキニーネ、ブルシン、ボミシン、ロガニン
痙攣、呼吸麻痺、硬直痙攣、精神錯乱、死亡
インド原産と言われ、日本では江戸時代以降、殺鼠剤として広く用いられた。
致死量:0.3mg/kgと猛毒。種子一個でヒトの致死量に達する。
神経を興奮させるため意識がはっきりした状態のまま苦しむという。
催吐、胃洗浄をしてはいけない。
マムシグサ、カントウマムシグサ、ムラサキマムシグサ サトイモ科
全草、果実、種子、根
サポニン、蓚酸カルシウム(不溶性)、コニイン
下痢、嘔吐、口腔内の灼熱感、消化器官刺激、溶血作用、蕁麻疹、多型浸出性紅斑、胃腸障害、心臓麻痺、皮膚炎
マムシグサに含まれる不溶性の蓚酸カルシウムは山芋が皮膚に付着した場合の痒みや痛みの原因と同様で、針状の結晶がチクチクと傷つけるので、例えば誤食したに無理やり吐かせてしまうと喉に炎症を起こしてしまい、かえって逆効果となる。食べれば胃腸障害を、触れれば皮膚炎を起こす。
夏から秋に毒々しい赤いトウモロコシ状の果実ができるがもちろん食べられず、また鳥なども食することはない。
マユミ(ユミノキ) ニシキギ科
果実、種子
脂肪油
腹痛、嘔気、嘔吐、下痢、多量摂取で筋肉麻痺
日本と中国の林に自生し、秋に果実と種子、紅葉を楽しむ庭木として親しまれ、盆栽に仕立てられることもある。材質が強い上によくしなるため、古来より弓の材料として知られ、名前の由来になった。
新芽は山菜として、天ぷらやおひたしなどに利用されるが、種子に含まれる脂肪油には薬理作用の激しい成分が含まれており、少量でも吐き気や下痢、大量に摂取すれば筋肉の麻痺を引き起こすため、種子や果実は食べてはならない。
マルバダケブキ キク科
(資料なし)
(資料なし)
(資料なし)
鹿が食さないことで有名。
本州、四国に分布し、山地や深山のやや湿った草地、林縁に自生する。
『フキ』とつくが、フキは同じキク科でもフキ属に属し、本種はメタカラコウ属に属するのでまったく近縁関係にない。
マンドレイク(マンドラゴラ) ナス科
全草、特に根、根茎
アトロピン、スコラミン、ヒヨスチアミン
幻覚、幻聴、嘔吐、瞳孔散大、死亡
マンドレイクは地中海地域から中国西部にかけてに自生、同じマンドラゴラ属には3種類があるが、ともに根に数種の神経毒を伴うアルカロイドが含まれている。古くは鎮痛薬、鎮静剤、寫下薬として使用されたが、毒性が強く、場合によっては死に至るため現在薬用にされることはほとんどない。
アメリカやカナダでMandrakeといえばMay Appleことポドヒルムのことであり、全く別属別種の薬用植物である。

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写真 名称(別名) 科名
有毒部位
成分
症状
備考
ムギナデシコ ナデシコ科
種子
サポトキシン
消化器官刺激、溶血作用、蕁麻疹、多型浸出性紅斑、魚毒性
ムギセンノウともいう。ヨーロッパ、アジア原産で、広くヨーロッパ全域の麦畑に雑草としてみられる。日本では近年、学名のアグロステンマの名で広く栽培されている。花壇用、切り花用に利用するが、丈夫で、日当りさえよければ土質を選ばず、一度つくるとこぼれ種から毎年生える。
サポトキシンとはサポニン以上に毒性が強いので注意する。
ムクロジ ムクロジ科
全草、特に果実、種子
サポニン
消化器官刺激、溶血作用、蕁麻疹、多型浸出性紅斑
果実は球形で径約2cm、熟すと黄褐色になり、中に球形で堅い、黒色の種子が1個ある。林中に生え、中部地方以西の本州から沖縄、および中国、インド、インドシナ半島に分布する。
庭園、神社に広く植栽される。
ムクロジ科の植物はムクロジも含め、サポニンを含有する種類が多い。
サポニンを含み、泡立つので、それを洗剤に使った。日本でも明治時代まで、せっけんのように使用された。
写真 名称(別名) 科名
有毒部位
成分
症状
備考
モクレン、ハクモクレン、サラサモクレン モクレン科
樹皮
イソキノノン系アルカロイド
筋肉弛緩、中枢神経抑制
漢方でも使われることのある植物で、その作用は筋肉をほぐす、落ち着くなど、逆に副作用として考えられるのは筋肉弛緩・中枢神経抑制作用となる。
モモ(桃) バラ科
葉、特に種子(核、仁の部分)
アミグダリン(青酸配糖体)
嘔気、嘔吐、呼吸促進、口腔喉の痒みや灼熱感、興奮、あえぎ、ふらつき歩行、痙攣、麻痺、重篤では死亡
中国原産。食用・観賞用として世界各地で栽培されている。
モロコシ(モロコシ属を総称してソルガム)、セイバンモロコシ(ジョンソングラス)、スーダングラス イネ科
全草、特に若い茎葉
ドゥーリン(青酸配糖体)、ホルデニン、硝酸塩
嘔気、嘔吐、呼吸促進、口腔喉の痒みや灼熱感、興奮、あえぎ、ふらつき歩行、痙攣、麻痺、重篤では死亡
イネ科の普通に見られる雑草の一つ。
モロコシでは熱帯アフリカ、セイバンモロコシではヨーロッパの地中海地域の原産のイネ科の帰化植物。
成長した個体でも、霜や乾燥などのストレスにより青酸配糖体を植物体内に生産することや、硝酸塩を含むことから、日本では飼料としてほとんど栽培されない。根茎、種子の両方で繁殖するため、畑地・牧草地の強害雑草となっている。
多量での誤食では死亡するとのことであるが具体的な中毒例については資料がないので不明。
なお、モロコシ属には30種ほどあるがその中のいくつかの種では、モロコシやセイバンモロコシ同様に成長の初期に青酸配糖体、ホルデニン、硝酸塩などの有毒物質を致死量含むことがあるので注意が必要である。
モロヘイヤ(シマツナソ) シナノキ科
果実、種子
ストロフェチジン、コルコロシド
嘔吐、下痢、鬱血性心不全、死亡
果実や種子には毒性があり、食用に適さない。強心作用のあるステロイド類、ストロフェチジン という強心配糖体を含み、摂取すると鬱血性心不全を起こし、死亡することもある
平成8年10月に長崎県の農家で牛5頭にモロヘイヤの実のついた枝を与えたところ、その2日後に3頭が死亡するという事故が発生した。その後死亡した牛の心臓からモロヘイヤの種子に含まれるストロファンチジンが検出され新聞等で話題になった。
なお、市販されているモロヘイヤの葉や健康茶からは毒成分は検出されていない。
モンステラ(ホウライショウ)、マドカズラ サトイモ科
全草
蓚酸カルシウム(不溶性)
【接触】皮膚炎、かぶれ
【誤食】口腔内の灼熱感、下痢、炎症、胃腸障害
モンステラに含まれる不溶性の蓚酸カルシウムは山芋が皮膚に付着した場合の痒みや痛みの原因と同様で、針状の結晶がチクチクと傷つけるので、例えば誤食したに無理やり吐かせてしまうと喉に炎症を起こしてしまい、かえって逆効果となる。食べれば胃腸障害を、触れれば皮膚炎を起こす。